スーツケースの放置は“犯罪” 「5年以下の拘禁刑、または1000万円以下の罰金」

井上キャスター:
スーツケースの放置は、れっきとした犯罪になります。

スーツケースを空港に放置し、廃棄物処理法違反の疑いで、愛知県の30代男性が書類送検されています。外国人観光客に限ったことではありません。

この時、男性は「規定のサイズを超えていて、機内に持ち込めなかった」と供述しているということです。

元横浜地検刑事部長・若狭勝弁護士は「廃棄物処理法違反(不法投棄)は、5年以下の拘禁刑、または1000万円以下の罰金となる。空港やホテルなどに放置すると、安全を重視する場所なので、悪質と判断される可能性がある」といいます。

「ちょっといらなくなった」「空港だったらいいか」と置いていくのは罪が重いということを頭に入れてください。

空港によっては“引き取り”も

井上キャスター:
関西国際空港では、2018年から無料でスーツケースを引き取るサービスを24時間対応で開始しました。

中部国際空港は、午前6時40分~午後10時まで、どんなサイズでも1個1200円で引き取るといいます。

羽田・成田空港では、現状はこのようなサービスありません。空港によって違いがあることがわかりました。

また、スーツケースの修理店で全国18店舗ある「マイスーツケース」は、2025年6月から買い取りサービスを始めました。「状態が悪い」「壊れている」ものでも買取OKです。(0円~数千円)

提携しているホテルからも、放置されたスーツケースを引き取って、修理して販売しているということです。こういうビジネスがうまく回っていくと、また一つの側面としていい方向に向かっていくのかという感じはしました。

外人観光客に「スーツケースを置き去りにすることは犯罪だ」ということをどう発信していくかが課題だと思いました。

古坂大魔王さん:
変わっていくと思いますけどね。今が一番過渡期かなと思います。

井上キャスター:
日本人も昔、海外に行ったときに「マナーが悪い」と言われ、変わってきたところがあるので、これから変わっていくのかなという気がします。

出水麻衣キャスター:
知っていただくのが、まず第一歩かなと思いますね。

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<プロフィール>

古坂大魔王さん
お笑い芸人・プロデューサー
2児の父親として育児の様子を発信
SDGsを推進する活動も積極的に行う