この課題を解決する可能性を秘めたシステムが先月、恩納村のホテルに導入されました。AIを活用した溺水者検知システム「SAFE SWIM」です。

溺れた人の早期発見にAIを活用するシステム「SAFE SWIM」

台湾企業「FortuneAI」が開発したこのシステムは、カメラに映ったプールの様子を、AIが分析し溺水などの異常行動をリアルタイムで検知。パトランプの点滅で危険を知らせます。

モニターでは、AIカメラによる人物検出と状態把握から、対象者の行動をマップ上で色分け表示し、異常を通知します。

立っている状態は緑、泳いでいる状態では青、沈んでいる状態は赤で表示。危険の通知は、モニターの色変化や、パトランプの点滅とブザー、LINE通知などの多様な方法で即時に通知され、監視員が溺れた人を迅速な救助につなげます。

今月6日、ホテルの屋内プールで、このシステムのデモンストレーションが行われました。

デモンストレーションでも人の体勢を検知した

溺れる役の人が水の中を歩いたり、飛びこんだ後に溺れたことを想定して沈むと…沈んで数秒後、AIが沈んだことを検知し、ポールが黄色に点灯します。その後、数秒たっても浮かんでこない場合は、ポールが赤色に点灯しました。