被災地・東北の人たちとの「約束」とは?
親族の虐待から助けられ、18歳でマジシャンの道を歩み始めた金関さん【画像⑯】。当時起こった東日本大震災に心を痛め、マジックで被災者を励ましたいと東北へ向かいました。
しかし、目の前に広がっていたのは 人々の命と生活を奪った津波の爪痕。18歳の駆け出しのマジシャンは、被災地でただ立ち尽くすことしか出来ませんでした【画像⑰】。
原発事故で、帰還困難区域の残っていた、福島県の沿岸部。年月を経たこの時(2020年)も、生まれ育った町に還れない人たちは数多くいました。
かつて巡ったこのような被災地で、金関さんは励ますつもりの被災者に、逆に「頑張れよ」と励まされました。その言葉に、当時まだ虐待のトラウマを抱えていた金関さんは、救われたといいます。
(金関 拓海さん)
「その当時は、いろんなことで心がいっぱいいっぱいで、すぐに落ちてしまっていたが、それって起きている現状じゃないですか」
「東北の人たちは、自分の行動関係なしに無条件に、土地や友達、仲間を失わないといけないという」
「そういう意味で、『こんなことで悩んでられないなと』思うようになったのが、東北の地域に学ばせて頂いたことで」
「恩返しというか、回ったところで現地の方々に、笑いや驚きなどエンターテイメントをしたいというのがあります」














