倒産の主な原因…9割が「販売不振」

倒産の原因として最も多かったのは「販売不振」で、全体の9割以上(19件)を占めました。その背景には、原材料費や燃料費の高騰、人件費の上昇といったコスト増が企業の経営を圧迫している実態があります。能登半島地震の影響による倒産も2件確認されました。

景気の指標となるDIは北陸3県で改善傾向にあり、特に石川県は全国3位と好調です。しかしその一方で、食料品などの値上げは3か月連続で1000品目を超え、物価高が消費者の購買意欲を冷え込ませています。

今後について帝国データバンクは、酷暑が農畜産業に与える影響や、米国の関税政策が大手メーカーの生産調整の余波など北陸エリアにおける中小企業への影響は計り知れないとして「引き続き動向を注視する必要がある」としています。