1945年8月15日、正午、玉音放送

熊本では、どんな空のもとで敗戦を知らされたのでしょうか。当時の観測記録から読み解いてもらいました。

熊本地方気象台 佐藤孝久 調査官「空を10割として7割の雲量があります。15日の朝から雨が上がっていて、雨が上がった後に霧も観測されていました。その後、日中にかけて晴れてきたという状況だったと見受けられます」

8月15日正午の気温は31.3℃、湿度は60%、やや蒸し暑い空気が想像できます。

終戦から6日後の8月21日、3年8か月間、続いた気象報道管制は解除されました。

山田貢さん(当時92歳)「ほっとしたですね。終戦後しばらくしたら、天気予報が一般に出るようになった」

この話をしてくれた翌年、山田さんは93歳で亡くなりました。山田さんが願っていたのは天気予報が秘密にならない時代が続くことです。

熊本地方気象台元職員・山田貢さん(当時92歳)「平和であってほしいです。もう戦争は嫌です」