戦後80年です。今、私たちが当たり前に知ることができる天気予報が、戦時中は軍事機密とされました。

晴れることも大雨になることも知ることができなかった「3年8か月間」、その記録と証言です。

テレビもインターネットもない時代に天気を伝えていたのは新聞です。

【写真を見る】軍事機密とされた気象観測資料や当時の新聞紙面

気象予報士「昭和16年12月の新聞です。夕刊の一面に小さく天気予報が載っています」

熊本日日新聞に昭和初期の新聞が保管されています。

熊日の前身、九州日日新聞の1941年12月7日、つまり太平洋戦争開戦前日の夕刊です。

「今日の天気」と「明日の天気」どちらも「北の風、晴れたり曇ったり」という予報が掲載されていました。

この日の新聞には、緊迫する日米交渉の記事も載っています。

翌日の8日「交渉は遂に決裂」「8日未明 米英両軍と戦闘開始」

紙面のいつもの場所に天気予報はありませんでした。