「小銭が増えている」は認知症の前兆かも?
「認知症は徐々に進行するため変化に気づきにくい」と大野氏は指摘。チェックポイントの1つとして挙げているのが「小銭が増えていないか?」です。買い物をするときに細かい計算ができなくなると、お札で支払うようになり、小銭が増えてしまうのです。また、「冷蔵庫に同じものがないか、賞味期限切れのものが増えていないか?」も要チェックだと言います。
「部屋が雑然としている」「お盆に季節外れの正月の飾りが」「料理の味が変わっている」などの違和感を覚えたら、認知症の初期症状かもしれません。ただ、こういった「“認知症疑い”を本人に言うと否定される可能性が大きい」(大野氏)ため、親のかかりつけ医に相談する、別の理由をつけてかかりつけ医への受診を勧めるなどの工夫が必要かもしれません。
認知症については、「両親への連絡頻度を上げることが異変察知の近道」だと大野氏は指摘。相談場所として、親のいる地域の「地域包括支援センター」(全ての市町村に設置)に相談する手もあります。