命の大切さを受け止め、体が動く限りこれからも…

黒澤完一さん
「山で仕事して帰ったら、俺んちに救急車が停まっていた」

4年前、50年以上連れ添った妻・節子さんを病気で亡くしました。コロナ禍で、最期に会うことすら叶いませんでした。

ある日突然、大切な人を失うことの辛さ。この山で遺族から何度も聞いた「命の大切さ」。それまで以上に遺族の想いを受け止められるようになったといいます。

事故から40年。高齢になり、慰霊登山を断念する遺族も増えました。

黒澤完一さん
「この方は毎年替えてるんですよ」

幼くして息子を亡くしたという遺族の思いを引き継いで、毎年、赤いパーカーを新しいものに替えているといいます。

黒澤さんは、体が動く限りこれからも山に登り続け、遺族のために御巣鷹の尾根を守りたいと話しています。