熊本の7つの市や町に、相次いで大雨の特別警報が発表されました。その後、警報や注意報に切り替わりましたが、引き続き注意が必要です。
毎日どこかで線状降水帯が発生しているという、あまり例がない状況です。なぜ、これほど連続して発生したのでしょうか。(11日午後5時ごろの放送より)
大雨で九州各地に甚大な被害…熊本では記録的な雨量
吉村恵里子キャスター:
先週から降り続いている九州の大雨ですが、本当に記録的な雨量となっています。

6日から11日正午までの降り始めからの積算雨量ですが、▼熊本・甲佐で682ミリ、▼熊本・山都で657.5ミリ、▼熊本・益城で519ミリとなっていて、非常に多くなっているのがわかります。
梅雨の時期でも1か月で400ミリ降れば多い方なんですよね?
河津真人 気象予報士:
熊本県は比較的雨量が多い土地ではあるので、1か月でこの雨量ならわかりますが、1~2日といった短いスパンでこれだけ降ってしまうと、災害が起こってしまうということですね。
吉村キャスター:
熊本の各地で様々な被害が起きています。

甲佐町ではがけ崩れが発生し、行方不明の父親とみられる男性が発見されましたが、心肺停止の状態だということです。
そして、熊本県管理の5つの川が氾濫しています(午前7時時点まとめ)。さらに、玉東町では車が水没していて、一時通行止めのところもありました。
熊本は車社会なので、「明日からどうしよう」といった心配の声も上がっていました。