母が望む「副籍制度」

しかし、母・里奈さんが危惧しているのは、卒園後の進路です。

母親 堀口里奈さん
「通常の小学校に進むとなると、先生の配置や受け入れの状態だったり、なかなかまだわが子が入るというのは難しい現実があるんですよね。支援学校一択にならざるを得ない。今まで保育園で関わってきた、このインクルーシブな環境をずっと持ち続けるのはすごく難しいなというふうに課題として感じています」

里奈さんは特別支援学校への入学を検討していますが、今強く望んでいるのが「副籍制度」の導入です。

「副籍制度」とは特別支援学校に在籍しながら地域の小・中学校にも籍を置き、授業や運動会などに参加して交流を深める制度です。

地域社会とのつながりを日常的に保ち続けられることが大きな特徴です。

現在、全国でこの制度を導入しているのは13都府県にとどまり、富山県ではまだ導入されていません。