受け入れたことで得た気づき

園の保育目標は「やってみたいをカタチに」。

銀ちゃんを受け入れたことで看護師や保育士にも様々な気づきがあったといいます。

西田地方保育園 細川優子園長
「看護師も保育士もお母さんも、そして銀ちゃん自身、ほかの子供たちもみんな一緒に生活することで、お互いに育つ。私達も銀ちゃんに育ててもらってるというか、新しい経験をたくさんさせてもらいながら、考えてやってみてって。できるようになったかなと思います」

この日は園外保育で森の中をハイキング。銀ちゃんのために山登りができる特別な車いすが用意されました。

銀ちゃんもみんなとともに初めての森の中へ進みます。母の里奈さんもサポートします。

友達の後に続いて険しい山道を進みます。

木や葉っぱにそっと手を伸ばしながら、銀ちゃんは森の空気や音、光をひとつひとつ確かめるように感じていました。

母親 堀口里奈さん
「銀ちゃんの喜んでいる姿を見ていたら、もう全部(疲れも)吹き飛びますよね」

険しい道のりを、みんなで励まし合いながら進んだ銀ちゃん。ゴール地点では、先に着いた子どもたちが笑顔と拍手で迎えてくれました。

母親 堀口里奈さん
「最高でした。銀ちゃんがまさか山登りできるなんて思っていなかったので、親子で最高の時間が過ごせました。これからも園の行事に工夫をしながら、できないを考えるんじゃなくて、どうしたら銀ちゃんが楽しめるかっていうことを一番に考えながら参加できたらいいのかなというふうに思います」

今は厚いサポートのおかげで、充実した園生活を送る銀ちゃん。