五感にアプローチし リアリティを感じてもらう

長崎市出身で被爆3世でもある伊藤教授は、社会の課題をデザインで解決する「ソーシャルデザイン」が専門です。

被爆体験の継承をいかに「自分ごと」として捉えてもらうかという課題に対し「被爆樹木の気持ちになってみる」という手法を考えました。鍵となるのは、五感に働きかけるプロダクトです。

伊藤教授 「聴いたり、においを嗅いだり、触ったり、五感で感じる中で本当に自分事化できていく、自分の中でリアリティが芽生えていくと思うんですよ」

大クスに新緑が芽吹く春。入れ替わりで落ちた「葉」に目をつけました。

この日は、境内に大量に散る落ち葉を神社から譲り受けます。

伊藤教授「何か平和を考えられる何かを作りたいなと思ってますので」
山王神社 舩本 勝之助 宮司(83)「それは楽しみですね」
伊藤教授「期待しててください、頑張りますので」