被爆の記憶が全くない宮司の思い

この日は、山王神社にプロジェクトの進捗を報告しました。
大クスの落ち葉でできたお香の試作です。

禰宜 舩本 貴之 さん「いい香りですね」
伊藤教授「これ100%、被爆樹木の香りなんですよ」
禰宜「この葉っぱからですね」
宮司「いやー、こんな風になるとは」

山王神社の舩本 勝之助 宮司(83)。被爆当時は3歳で、爆心地からわずか700メートルの神社近くの防空壕の中で被爆しましたが、その記憶は全く残っていません。

山王神社 舩本 勝之助 宮司「裸のクスノキも見てるはずなんですけども、全然記憶はありませんし」
自分にはない被爆の記憶を、大クスが、プロダクトを通じて新たなかたちで語り始めることに期待を寄せています。
舩本宮司「良いのを作られたなと思って。ありがたいと。(プロジェクトを)大いに大きく大きくしてほしいと」