■imase、“スワイプされない画角”を明かす

 そんなimaseは、楽曲制作方法も独特。メロディを作った後、歌詞のアイデアや展開は“マジカルバナナ”のような連想ゲーム形式で産み出していくという。初心者には扱いが難しいとされる楽曲制作ソフトを独学でマスターしたことからも、勉強熱心で真面目な素顔が伺える。今年5月、松任谷由実とのコラボ楽曲を制作した際も、互いにフレーズを手紙で送り合う“文通形式”で作成したのだそう。

 令和のカリスマらしくSNSの戦略にも抜かりない。「TikTokはフォロワー数に関係なくおすすめに乗るので、すぐにスワイプされないように画角はこだわりました」といい、歌唱動画は「手元で何をしているのかな?」というユーザーの関心を呼び起こすためドラムパッドを叩く手元まで映るようにするなど、工夫を凝らす。

 さらに、裏声と地声を自在に行き来する歌い方も自己分析によって作り上げたものだという。「自分の声は、地声で張るとキンキンして耳障りがよくないと感じて声にコンプレックスがあったんですけど、国内外のR&Bのアーティストの方がやられている裏声のスタイルだったら作りたい楽曲にも合うし、日本でやられてる方もそんなに多くないかなと思って」と打ち明け、スタジオメンバーを驚かせた。

 「やりたいことももちろんあったけど、やれることをずっと探しながらやったっていう感じですね」と締めくくったimase。驚異的なスピードでのブレイクも納得できる研究熱心さと試行錯誤に、視聴者からも「音楽は才能かと思ったけど、戦略もしっかりしてる」「本当に努力の人なんだな」「imaseさんやっぱりすごい!尊敬する」の声が続々。

 髙橋が“人生で影響を受けた作品”としてアニメ「ハイキュー!!」について語る場面や、「音楽番組でどんなキメ顔をすればいいかわからない」というimaseのお悩みに答えて中島健人が即興ダンス&キメ顔を伝授する場面など、スタジオが沸騰した両インタビューの全編がTVerで配信中。

(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年8月3日放送より)

無料見逃し配信はTVerで2025年8月31日(日)まで
【バレーボール男子日本代表・髙橋藍&彗星の如く現れたアーティスト・imase ~若きカリスマにリモートインタビュアー~編】https://tver.jp/episodes/eper7w7oye?p=0