大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第4号
2025年08月06日16時24分 気象庁発表

北陸地方と東北地方では7日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。北陸地方では、6日夜遅くから7日朝にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。また、北日本から西日本では8日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

[気象概況]
 前線を伴った低気圧が日本海を東に進んでおり、7日には発達しながら北海道付近に達する見込みです。この低気圧からのびる前線が7日には北日本から西日本を南下し、その後8日にかけて停滞するでしょう。このため、低気圧や前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、北日本から西日本では8日にかけて、大気の状態が非常に不安定となる所がある見込みです。
 現在、北日本から西日本では、局地的に雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨の降っている所があります。特に北陸地方では、これまでの大雨の影響で、地盤が緩んでいる所や増水している河川があり、土砂災害や洪水災害の危険度が高まりやすい状況となっています。

[雨の予想]
 北日本から西日本では8日にかけて、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。特に、北陸地方と東北地方では7日にかけて予想される24時間降水量が、所により8月の平年の1か月の降水量を超える大雨となるおそれがあります。
6日18時から7日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  北海道地方      80ミリ
  東北地方      200ミリ
  関東甲信地方    100ミリ
  北陸地方      200ミリ
  近畿地方      100ミリ
  中国地方      120ミリ
  九州北部地方    150ミリ
その後、7日18時から8日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  近畿地方       80ミリ
  九州北部地方    120ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下のとおりです。
北陸地方 新潟県、富山県、石川県 6日夜遅くから7日朝にかけて

[防災事項]
 北陸地方と東北地方では7日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、北日本から西日本では8日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
 発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。