8月6日で、広島県に原子爆弾が落とされてから80年となります。
これにあわせて、広島と長崎で2度被ばくした青森市の福井絹代さんの映像メッセージが上映されています。

原爆の投下により立ちあがった「きのこ雲」。
広島県では、原爆により1945年の夏から年末までに、約14万人が死亡したとされています。

この惨状を写真や絵画で伝える「原爆と人間展」が、青森県の県庁で6日から開かれています。

会場には、当時14歳で広島と長崎で2度被ばくした青森市の福井絹代さんが、当時の体験を語る映像が上映されています。

広島と長崎で被ばく 福井絹代さん(当時93歳)
「広島で死んだ人は、みんな大きい川へ飛び込んだので、道の両側で死んでいる人は少なかったのですが、長崎はもうほとんど道の両側で亡くなっていました。どうにもならなくて、死体の上を歩かなければなりませんでした」

展示を企画した「県原爆被害者の会」は、多いときには130人以上いた会員が29人にまで減っていて、いまなら残せる被ばくの記憶を後世に引き継ぎたいとしています。