油断禁物 日頃から地震・津波に備えるべき
最後に今回起きた津波に対する注意の呼びかけを専門家の2人に評価してもらいました。西村教授と関西大学・高橋智幸学長の両者とも今回の避難行動は『おおむね良かった』という判断だったということです。
西村教授は「防潮提・防波堤が機能する高さの津波予想だったことと、夏休みの海水浴シーズンの客に呼びかけがちゃんとが届いたことが大きな被害に繋がらなかった」と評価しています。
高橋教授は「報道を見る限り多くの人が情報を入手し避難でき、外国人にも情報が届いていた」と評価しています。
一方で、課題として高橋教授に聞くと「マイカー避難」があげられるということです。避難は原則徒歩と呼びかけされていますが、避難者の住まいや状況によって異なるため、車で避難するなら早めの避難の判断が必要。津波注意報が出たらすぐに移動することが渋滞緩和にも繋がるということです。
また、高橋教授は今後、南海トラフに向けて、普段から災害時の行動のシミュレーションをしていくことが大事だと話します。
加えて、今回津波警報や津波注意報が大したことなかったと思う人もいるかもしれませんが、2011年の東日本大震災の1年前にチリ地震で同じような遠地津波が発生。このときは日本に被害はありませんでしたが、ここで油断した後に東日本大震災が発生したため、今回もほっとするのではなくてさらに対策を深めていかなければいけません。
油断禁物、常に地震・津波対策を意識すること必要です。