南海トラフへの影響は?
今回起きた地震、気になるのは南海トラフ地震との関係ですが、西村教授は発生場所が3000km離れているため影響を与えることは考えにくいというふうに見ています。
今後の注意点としては、発生源を「×」で表現することがありますが、その一部分ではなく500kmの断層のずれで地震が起きているため、その500kmの範囲にストレス(負荷)がかかっているため、同じような地震が再び起こる可能性もあるということです。
カムチャツカ半島沖地震は前回1952年に起きていて、今回起きたのが2025年。この73年というスパンというのは非常に短いということです。実際のデータだと400年~500年に1回地震が発生すると専門家の間で考えられていたものが、73年という短いスパンで発生したことに西村教授も驚き、予想外だというふうに話しています。
地震は過去の事例を踏まえて予測していて、今回の事例が今後の南海トラフ地震などの予測に考慮される可能性があるということです。今の発表されている予測データももしかしたら変わってくる可能性があるという一つ大きな事例になったということです。