岩手・久慈港には「1.3m」の津波が到達
もう1つ、津波には速さが場所によって異なるという特徴があります。
水深が深ければ深いほど、津波の速さは速くなります。例えば水深が5000mの場合、ジェット機ほどの時速800kmのスピードで押し寄せてきます。陸に近くなるほど水深が浅くなるため、だんだんスピードは落ちていき、自動車程度の時速36kmぐらいになるということですが、後ろの方が早いので、だんだんと押し寄せて津波に覆いかぶさっていくようになり、津波は高くなっていきます。
<今回の地震で日本に到着した津波の高さ>
・北海道根室市・花咲 0.8m
30日午後2時57分
・岩手・久慈港 1.3m
30日午後1時52分
・宮城・仙台港 0.9m
30日午後11時20分
・大阪市・天保山 0.3m
30日午後6時1分
・和歌山・串本町袋港 0.5m
30日午後8時54分
西村教授によりますと、今回の地震で日本来た津波は30波はあるのではないということです。ちなみに1952年に起きた津波でも、今回と同様に岩手に最も高い津波が到達しています。