青森県むつ市大畑町にある養魚場では、1000匹を超えるサーモンが死んでいるのが見つかっています。養魚場の近くに設置した「わな」に1頭のクマがかかっていて、養魚場はクマによる被害とみて、警戒を強めています。

むつ市大畑町の「山口養魚場」では、7月25日の朝にいけすの排水パイプが抜けて水位が下がり、酸素を供給する水車もケーブルが抜けて止まっているのが見つかりました。

この影響で、いけすの中にいた1000匹を超える養殖サーモンが死んでいて、なかには、食べられたような跡も確認され、クマに襲われた可能性があると見られています。

山口養魚場 麦沢智暁さん
「ただただもったいない。せっかくここまで大きくして、出荷目前に控えて、こんなに殺してしまって…。本当にもったいない。ただそれだけです。あと言葉が…。なんて言っていいのか、本当にわからない…」

依頼を受けたむつ市が周辺に「わな」を設置して警戒をしたところ、26日の朝に1頭のクマがかかったということです。

捕獲されたクマが魚を襲ったクマかどうかは確認できていませんが、養魚場では引き続き、周辺に「わな」を設置して、警戒を強めることにしています。