花火鑑賞の鍵は「風」。気象予報士が語るベストコンディション

打ち上げ花火を鑑賞する上でもっとも重要なのが、見る位置と気象条件です。気象のプロから見た花火が一番美しく見えるポイントを見てみましょう。

気象予報士 森 朗氏:
打ち上げ花火にとって一番のポイントは「風」です。強風だと花火が風に流されてしまい、せっかくのきれいな形が見られません。一方、無風だと煙が滞留してしまい、次の花火が煙に隠れて見えにくくなってしまいます。一番きれいに見られるのは風速2~5m程度の適度な風が吹いている時。これくらいの風があれば煙が適切に流れて、花火がクリアに見られます。

左:風に流される花火/右:煙が滞留して見えにくい花火

さらに「雲が少ない晴天」、「湿度が低い」(湿度が高いと花火の煙が滞留しやすい)、「風上側」などの条件も揃うと見えやすくなります。

気象予報士 森 朗氏:
花火は夏の時期に多く、この時期は海風が吹くことが多いです。この時期は海風が川を上っていくことが多いので、河川敷なら下流側から見るのがオススメです。