人体への影響が指摘されている有機フッ素化合物が熊本市内の河川や井戸で検出されたことを受け、熊本市が設置した専門家会議で新たな調査結果が報告されました。

有機フッ素化合物を巡っては、これまで熊本市内で植木地区と白川地区の地下水と井芹川上流周辺の河川などで指針値を超える値を確認しています。

22日の会議は非公開で行われ、終了後の熊本市の説明によりますと、市が北区の植木地区周辺で追加調査した143地点のうち、17地点の井戸で新たに指針値を超えました。

またこれとは別に継続調査をしている井芹川上流周辺の河川や水路など33か所のうち、22か所が年間を通じて指針値(50ng/L)を超えていて、特に湧水の2か所で濃度が高く、指針値の10倍近い値(530ng/L)もありました。

委員からは「他の有機フッ素化合物も調査すべきだ」との意見が出たことから、市では今後、調査項目を増やして追加調査をする方針です。