ドラフト指名 武元からメッセージ届く

異例のルートを選択して米メジャー球界へ挑戦する武元。足元を見つめながら、大きな夢へ着実に歩みを進めていた矢先の2025年7月、大きな知らせが届いた。MLBの名門「オークランド・アスレチックス」がドラフト19巡目、全体560番目で武元を指名したのだ。二刀流の武元を投手として指名した。

指名された受け止め、そして今後について、ハワイにいる武元から筆者に電話でメッセージが届いた。

『今回のドラフトで選んで頂いて、スタートラインに立てたことは素直に嬉しかったです。これまでお世話になった方にもたくさん連絡をもらいました。ただ、指名順位は19巡目。9巡目以内で指名されることを目標にしていたので、正直に悔しさもあります。これからも自分自身と向き合い、着実に成長して、メジャーの舞台で活躍できるように頑張ります。

日本球界を経由せずにメジャーリーガーを目指す道。異例とされたルートは、武元の今後のあゆみ次第では、将来「最短ルート」と呼ばれるのかもしれない。先駆者としての挑戦に注目したい。(取材・文 毎日放送 進藤佑基)t6.jpg

◎武元一輝(たけもといつき)  右投げ左打ち。智辯和歌山高で甲子園に2度出場。高校時代は188センチ95キロの恵まれた体で、球速151キロ、打っては高校通算20HRで2021年夏の優勝に貢献。日本球界に進まず米・ハワイ大学からメジャーを目指す異例のルートを選んだ