■竹花先生の告白「きょうは最後なんです。声がだせるのは」

竹花俊彦先生:
「私は来年の1月に入院して、5日に手術をします。だからきょうは最後なんです。俺の自分の声で、声を出せるのは。あと話せないんですよ、話したくたって」


咽頭がんを治すため、竹花先生は声帯を取る手術を決断しました。先生の告白を聞いた時の伊藤部長は・・・。

仙台商業放送部 伊藤茉樹部長(中3):
「何とも言えない感情になって、本当に泣くのをこらえるのでぎりぎりみたいな感じで、いろいろ考えさせられた」


そんな時、放送部の顧問、佐々木淳先生は、部員たちにドキュメントの制作を提案しました。


放送部顧問 佐々木淳先生:
「ひとりの教員が、前向きに生きようとしている姿を、生徒が目の当たりにしているので、そういう姿を通して生きる希望が見いだせないかなということで、作品にしてみないかという話を持ちかけた」

放送部顧問 佐々木淳先生


普段から、学校行事の中継や記録などを行っている放送部。竹花先生が失った声を復活させるまでの7か月間を追いました。