新潟県上越市の中川幹太市長の「(兵庫県三田市の)コメはまずい」発言をうけ、元市長の宮越馨市議が11日、中川市長に辞職を促したうえで、次の市長選に出馬することを正式に発表しました。
中川幹太市長は、中学高校生時代を過ごした兵庫県三田市について「コメはまずい」と発言したと7日に報じられ、9日の会見で「三田市の米がまずかったとは言っていないんです。自分の家で食べていたコメがおいしくなかったということでした。上越市のコメがおいしいということを言いたかった」と“釈明”しています。

これを受け、宮越馨市議は11日に急遽記者会見を開き、中川現市長の発言を批判しました。
「今回の“コメまずい”発言は、本当に天地を揺るがす、上越市にとってもかつてなかったような騒動に発展しています」
そのうえで、
「中川市長は、これまでの数々の不適切な言動を踏まえ直ちに辞職し、一日も早く選挙を実施してほしい」とし、11月8日の任期満了に伴い10月に予定されている市長選への、自身の出馬を正式に表明しました。

現在83歳の宮越市議は、1993年から上越市長を2期務めています。
「今からでも遅くないということで、この度の市長選挙に立候補して市政の立て直しをする。自ら行うしかないと…」

一方の中川市長は、2期目に向けた10月の市長選への再選出馬を6月に表明しているものの、9日の“釈明会見”以降は報道陣のインタビューには応じていません。
これまでにも“不適切発言”を指摘されていた中川幹太市長に対して、上越市議会では再び『市長辞職勧告決議案』を出す動きもあり、市長発言に端を発した今回の混乱はまだ続きそうです。
