出水市の針原地区で21人が亡くなった土石流災害から28年たったきょう10日、現地で慰霊祭が開かれました。

(記者)「28年前、あちらにあるがけが崩れ土石流となり、ダムを乗り越え、下の集落まで流れていきました」

1997年7月10日未明、出水市針原地区では前日まで降り続いた雨がやんだおよそ4時間後、集落の裏の山が崩れました。土石流は当時建設中の砂防ダムを乗り越え、集落を押し流しました。親子で巻き込まれた乳児を含む子ども5人と大人16人の合わせて21人が亡くなりました。

28年たったきょう10日の慰霊祭にはおよそ80人が参加しました。

当時、自治会長だった山﨑昌和さん(81)です。ひとり暮らしをしていたおばが土石流に巻き込まれ、亡くなりました。

(おばが亡くなった 山﨑昌和さん・81)「(おばには)かわいがってもらった。無残な格好になっていたから、本当大変だった」

おばの自宅があった場所はいまミカン畑になっています。

(おばが亡くなった 山﨑昌和さん・81)「災害はいつ起きるか分からないから日頃からいろいろと家庭や地域で話し合うなど、体制づくりをそれぞれとってもらいたい」