夏の高校野球は週末から3回戦に入ります。
春の王者、長野商業は第1シードで大会に臨んでいます。夏も頂点を目指すチームを取材しました。



長野市の長野商業高校。
先月20日、2週間後に迫った夏の大会に向けて、練習に励んでいました。

春の県大会で優勝。
北信越大会でも準優勝を果たし、夏の大会につながる多くの経験を積みました。


野口倫太郎主将:「もう少しお互いに指摘の声を増やしたり、お互いに意識を高め合って、全員で戦う力で夏も勝負したい」

チームの柱はエースの加藤佑都投手。最速140キロを超えるストレートと、鋭い変化球を武器に三振を奪えるピッチャーです。


春の県大会と北信越大会では7試合中5試合を完投。ゲームを作る安定感とテンポの良さも持ち味です。

加藤佑都選手:「レベルの高いバッターと戦えたので、その経験が夏に生きると思います。最後までマウンドに立っていられるよう頑張りたい」


加藤投手をリードするのは主将の野口倫太郎選手。
キャプテン・扇の要としてチームをまとめます。

チームを指揮する竹峰慎二監督は「野手陣の成長」に手ごたえを感じています。


竹峰慎二監督:「結果的にバッテリーに頼る部分の多かった秋の大会から脱却して、全員で勝ち上がれるような、野手主役の試合もできるようなチームに変貌してきている」

成長の裏にはチームが去年味わった「悔しさ」がありました。春のセンバツにつながる秋の北信越大会。打線がつながらず、初戦敗退に終わりました。

野口倫太郎主将:「シンプルに力負けをして自分たちは何もできずに悔しい戦い方をした。全員でバットを振れないとだめだ、力をつけないと」

悔しさをバネにー。冬はOBから贈られた、1キロ以上の重さがあるトレーニングバットを振り込んできました。


野手陣の成長を象徴するのが、3番を打つ吉池千寛選手。

去年まで控えの選手でしたが、冬の期間に力をつけ、春の北信越大会ではレベルの高い投手に対し、打率5割を超える成績を残しました。

吉池千寛選手:「OB会の人からもらった1キロバットを振り込んでいって、力強いスイングが身につけられたと思います。自分の強みのスイングを生かして思い切って振っていきたい」