参院選が公示されて5日、1つの議席をめぐる戦いは激しさを増しています。激戦区の一つ新潟では石破 総裁をはじめ各陣営の候補者のもとに連日、力強い応援が入っています。

5日、土曜日に長岡市で開かれたのは自民党の新人 中村真衣さんの演説会。

応援に駆け付けたのは石破 総裁です。冒頭、こんな話で会場を和ませました。
【石破 総裁】「選挙期間中ってのは大体座って食事はできないことになってるんですけども、先ほど『ラーメンたいち』で、しょう油生姜ラーメンという…あれは美味しいね」

最大の争点となっている経済対策について「賃上げで強い経済をつくる」などと訴えるとともに、集まった人たちに中村さんへの応援を呼びかけました。
【石破 総裁】「もうあと残った日にちは10日余り、皆さん方に力を貸していただいて、助けていただくしかございません。中村真衣のためでもない、自民党のためでもない、この長岡から新しい日本をつくる」

【自民党 中村真衣 候補】「私の合言葉は『ゴールは新潟の元気だ』、新潟の元気、地方の元気こそが日本の元気へと繋がっていくと信じております」

この日、石破 総裁は上越市でも応援演説に入り、有権者と交流しました。新潟をはじめとする改選1人区は与党が過半数の議席を維持できるかのカギを握る重要な選挙区とあって、応援も熱を帯びています。

一方、与党を過半数割れに追い込みたい野党にとっても一人区は重要です。
「さく良さんがんばってください」
「ありがとうございます、頑張ります」
「ご苦労様です、暑いのにね」
「いやいや、でもそうやって声かけていただけると嬉しいです」

6日、新潟市 中央区の万代シテイに立った立憲民主党の現職 打越さく良さんのもとには、長妻昭 代表代行が駆けつけました。
【立憲民主党 長妻昭 代表代行】「我々はできることしか言いません。新しい責任政党はどこだ、立憲民主党だ」

企業団体献金の禁止や選択的夫婦別姓などの課題について自民党が議論を先延ばしにしていると批判。

党の“ネクスト法務大臣”である打越さんを「中身で選んでほしい」と訴えました。
【立憲民主党 長妻昭 代表代行】「今後、色々な我が党の幹部も続々と入ってくると思います。終盤にかけて非常に戦いがヒートアップしてくると思いますが、何度言っても言い過ぎではないほどの重要な選挙区だと」

【立憲民主党 打越さく良 候補】「たくさんの方に手を振っていただいて、励まされますね。『打越がんばれ』と期待をひしひしと感じます。責任を感じます」

そしてきょう午前8時すぎ。JR新潟駅の南口広場で街頭演説を行ったのは参政党の新人 平井恵里子さんです。神谷宗幣 代表が応援に駆け付けました。

【参政党 神谷宗幣 代表】「きょう、こんな時間に新潟でやらせていただいて、このあと山形行ってそのあと秋田に行って最後は福島に行きます」神谷代表が訴えたのは、農業政策でした。
【参政党 神谷宗幣 代表】「これ以上日本の農業を売り渡してはいけません。食料自給率38%です。もう逆転ですよここからやるべきことはコメの減反じゃなくてコメの増産、倍増しましょうコメを」

神谷代表は、農家の毎月の所得保障をするために準公務員化することで地方に仕事を生むことにもつながると訴えました。

【参政党 平井えりこ 候補】「政治には愛が必要です。優しさが必要です。どうかみなさんも一緒に共に闘いましょうよろしくお願いします」

有権者は何に耳を傾けどう判断するのか。参院選新潟選挙区にはこのほか諸派の原田公成さんも立候補しています。