任期満了に伴う参議院選挙が3日、公示され、沖縄選挙区には新人5人が立候補を届け出ました。全国的には物価高対策を最大の争点に、沖縄では米軍基地の移設問題などで論戦が展開されます。

参院選沖縄選挙区には届け出順に自民党公認の奥間亮さん、政治団体NHK党公認の真喜志雄一さん、参政党公認の和田知久さん、国政野党など「オール沖縄」が支援する無所属の高良沙哉さん、無所属の比嘉隆さんの合わせて5人が立候補を届け出ています。

選挙戦は奥間さんと高良さんによる事実上の一騎打ちとなる見通しで、物価高対策や辺野古移設問題をはじめとする基地問題、選択的夫婦別姓などをめぐり激しい論戦が繰り広げられます。

自民党・奥間亮 候補

▼自民党・奥間亮 候補
「離島の皆さんがどれだけ大変か。そして逆に言うと、離島を伸ばすことで沖縄がどれだけ伸びていくか。私は確信をしております。必ずこの戦いを私以外に宮古島や離島の皆さんのお役に立てる候補者は私しかいない、この確信をもって戦ってまいります」

離島振興を最優先の政策に掲げる奥間さんは、祖母の出身地である宮古島を第一声の地に選び、島の言葉で「不屈の精神」を意味する「アララガマ」の鉢巻を巻いて、離島重視の姿勢をアピールしました。

「オール沖縄」が支援・高良沙哉 候補

▼「オール沖縄」が支援・高良沙哉 候補
「今、日本の政治は、軍備拡大に非常に大きな予算を割きながら、沖縄では辺野古新基地建設に今でも多くの予算がつぎ込まれていますが、それもしっかりと止めなければいけない。もっともっと生活者に予算が振り分けられなければいけません」

糸満市の喜屋武岬で第一声をあげた高良さんは「今の政治は生活者に背を向けている」などと述べ、物価高対策として消費税の減税やガソリン税の暫定税率廃止を訴えました。

参政党・和田知久 候補

▼参政党・和田知久 候補
「沖縄県の基地の問題。基地をアメリカの占用施設ではなくて、日本の施設に戻す。そして日米同盟は重要ですから、日本の施設に戻しながら、アメリカと必要な防衛を実行していく。こういうことを私はこの選挙を通してやりたいと思う」

那覇市で第一声をあげた和田さんは、参政党が掲げる「日本人ファースト」の政策を軸に、県内の米軍基地を日本の管理下に置くことや、消費税廃止による景気回復を訴えました。

政治団体NHK党・真喜志雄一 候補














▼政治団体NHK党・真喜志雄一 候補
「まずNHKからの被害者をお守りすること。あとは、各種減税をして現役世代の社会保険料の負担を減らして、国民の使えるお金を増やして景気を循環させていく」

政治団体NHK党公認の真喜志雄一さんは、消費税などの減税や社会保険料の負担軽減、NHKを見たい人のみが受信料を支払うスクランブル放送の実現を求めました。

無所属・比嘉隆 候補














▼無所属・比嘉隆 候補
「私が参議院選挙に立候補したのは、コロナレプリコーンワクチンを中止したいから」

また、無所属の比嘉隆さんは新型コロナワクチンの中止を訴え「県民の命と健康を守るために、全力で取り組む」としています。

17日間にわたる選挙戦がスタートした参議院選挙。4日からは期日前投票が始まり、今月20日に投開票されます。