データで振り返る 今シーズンのアルビレックス新潟
―ここからは今シーズンをデータで振り返っていきたいと思います。
伊藤選手は9ゴール11アシストと、チームで一番得点に絡みました。チームがリーグトップの得点をあげたところ、そしてペナルティーエリアの進入回数が多く、攻撃的に戦えたポイントはどのようなところにあると思いますか?

【伊藤涼太郎選手】やっぱ攻守の切り替えっていうところと、やっぱり何回も何回も挑み続けるっていうか。その姿勢っていうのが、この数字に繋がってるかなと思います。
―何回も何回も挑む、体力面では大変なんじゃないですか?
【伊藤涼太郎選手】大変ですけど、やっぱり守備してる時間よりも攻撃してる時間の方が楽しいですし、体力的にも攻撃してる方が楽なんで、ずっと自分たちでボールを持って、何回も何回もっていうところを意識してやってきました。楽しいですし、僕は守備嫌いなんで。あんまり守備してる時間が長いとちょっとイライラしてくるので、なるべく自分たちでボールを保持するように心がけてます。
―小島選手は守備面でリーグ最少失点の35失点。そして、1試合あたりのカウンターを受ける回数が1回に満たないというところ、どのようなチームの攻守面ポイントがあってこのような数字が出来たと思いますか。

【小島亨介選手】一番はカウンター食らうときの切り替えのところですよね。切り替えの早さが一番良かった部分かなと思います。僕はゴールキーパーなんで、後からの指示で攻撃してるときの、後ろのバランスとかリスク管理っていうんですけど、次、相手が攻めてきても対応できるようにというところは常にコーチングしてたんで、すごくバランスよく戦えたと思います。コーチングでは、リスク管理のところでは結構言ってましたけど、はい。
―どんな言葉を?
【小島亨介選手】本当に、『もうちょっと前』とか、そういう細かいポジショニングのところの指示とか、あとは相手選手がここにいるから少し気にかけておけとか。
―攻守にわたってバランスが良かった今シーズンだと思うんですが、野澤さんは総合的にデータを見ていかがですか。
【野澤洋輔さん】やはり得点と失点のところ、ここは文句ないですし、あと、このペナルティへの侵入回数やカウンターの部分。小島選手が『切り替えを早くして』と言ってましたけど、押し込んだ中でやるチームってのはカウンターを受けやすいんですけど、それを切り替えを早くしてボールを奪って、また攻撃に繋げるといったところで、本当こういうデータがもうこのリーグ制覇を物語ってますよね。
―カウンター受けた回数が1回に満たないというところもすごいなと思いますし、やっぱり1試合で20回近くペナルティーエリア内に進入しているというところ、難しいんじゃないですか?

【伊藤涼太郎選手】そこまで別に、こっからこう行ってとか考えずに、多分みんな『感覚』でやってると思うんで、そこまで意識してるということはないですかね。基本的な部分、切り替えだったりとかということは認識しますけど。本当に、全員の意思疎通っていうか日頃の練習から積み上げてきてるものを、試合で今年はたくさん出せたかなと思います。
―練習から意思疎通の部分は、重点的にやったなっていう印象ありますか?
【伊藤涼太郎選手】練習メニューとかもそうですし、攻守の切り替えというところは非常に言われましたし、練習中でも奪われたときのシチュエーションの練習とかも今年はしたんで、そういったところでこの数字が出てると思いますね。
―練習の成果が十二分に発揮できたシーズンだったということですね。

※2022年11月3日放送 BSNテレビ特別番組より(一部構成を変更しています)