■「旅行会社」自治体ごとに手続きが…対応追いつかず

一方、別府市鉄輪の「おにやまホテル」。こちらでは9割以上の宿泊客が「全国旅行支援」を利用。客層にも変化が見られるということです。

(衛藤昭治支配人)「目に見えてグループ、小団体が増えてまいりました。地域が九州ブロックの方が3割ぐらいで、その他が7割ぐらい、遠方からみえるお客さんが増えました」

(宿泊客)「静岡から来ました」「全国の旅行支援が始まるのをずっと待ってたという感じです。やっとこれたという感じだね」


10月の宿泊者数は去年のおよそ1.5倍。コロナ禍前と比べても1割ほど増えました。すでに年末年始の予約も順調に入っています。その一方で、気がかりなのは12月20日に「全国旅行支援」が終了すること。今後は、国の継続的な支援に期待するとともにインバウンドの取り込みにも力を入れます。

(衛藤昭治支配人)「末長い支援を国の方には期待しております。別府は結構インバウンドのお客様も増えてきたので、そちらの対応もきちんとしていきたいと思います」

大分市の旅行会社オーシートラベル。問い合わせや申し込みが増えていますが、自治体ごとに手続きの方法が異なり処理に時間がかかるため、いったん「全国旅行支援」の取り扱いを停止しています。

(オーシートラベル・齋藤充吉専務)「かなり申し込みが多くてうちの方も対応が追いつかない状況、限られた人数で処理していますので。今のところ予約段階を少しストップさせてもらってるという状況ですね」


それでも利用客数はコロナ禍前と同じレベルまで回復。店では、全国旅行支援がさらなる需要の喚起を後押しになればと考えています。

(オーシートラベル・齋藤充吉専務)「今の段階では安いから、行こうとかクーポン貰えるから行こうというそういう気持ちが多いのでそれがなくなった時にどのくらい通常の形で戻っているのかその辺の期待感はありますよね」

コロナの感染拡大の兆しがみえる中、「全国旅行支援」による追い風を書き入れ時の年末年始、さらにその後にどうつなげていくかが当面の課題といえます。