
そして、6号機の失敗から1年3か月後の2005年2月。7号機の成功を皮切りに、H2Aは日本の宇宙開発を牽引。世界から注目を集めた小惑星探査機「はやぶさ2」や、気象衛星「ひまわり」など数々の人工衛星や探査機を宇宙に運びました。
43機連続で成功を収め、成功率は世界最高水準の97.95%を誇ります。
種子島には打ち上げの度に全国からロケットファンが集まり、経済効果は年間およそ117億円に上ります。
中村さんは、H2Aで得た教訓が今の製造技術や信頼性に繋がっているといいます。
(中村雅司さん)「品質の厳しさや意識がすごく大事。それをH2Aが全て教えてくれた。失敗を繰り返す中で、自分を成長させてくれた機体だし、社会人としても成長させてもらった」