
村の酪農家から去年、牛舎を取得し、黒毛和牛およそ30頭を飼育。
深い味わいの赤身肉「シン・ルビー牛」のブランドで、今年2月から綿半スーパーで販売しています。

綿半ホールディングス経営戦略室 神田章さん:「水にこだわっているんですよ。常に新しい水が流れている川のように」
この水路は、乳牛を育てていたときの設備を再利用しています。
牛を1頭ずつ離す仕切りや、朝と夕にエサを与える飼育方法も酪農スタイルのままです。

綿半ホールディングス経営戦略室 神田章さん:「1頭ずつ牛の管理ができるものですから、1頭ずつ全部エサを変えられる。酪農のノウハウや施設のいいところを全部肉牛の飼育でも使っている」
おいしい肉を生産するために重要と話すエサは、地元産のわらと、ソルガムです。
村の遊休農地を活用して栽培したもので、細かくした茎を発酵させて牛に与えています。
綿半ホールディングス経営戦略室 神田章さん:「粒の方は豚にすごく美味しい豚肉になります」
宮入キャスター:「何が違う?」
綿半ホールディングス経営戦略室 神田章さん:「オレイン酸というのが増えてきます」
宮入キャスター:「ソルガムを与えると?」

綿半ホールディングス経営戦略室 神田章さん:「そうです。うちの豚はお米もとっても食べさせているんです。牛や豚が食べてお肉を作って排せつしたものをまた田んぼに戻して畑に戻して。特に筑北の中で人材と農地をフル活用して、うちの畜産を核とした農村機能と景観の維持をしていければと思っています」
13日、新しい養豚施設に子豚が運び込まれ、スマート畜産が本格稼働しました。
千曲市の施設で生まれたおよそ300頭です。

綿半スーパーで扱う豚肉をすべて賄うため、ファームでは、3年後をめどに年間6000頭の出荷を目標にしています。
綿半ファーム社長 屋ケ田光一さん:「長野県ではいま家族経営の養豚場がいくつかありますが、だんだん少なくなっているっていう中で、おいしいお肉をお求めやすい価格で毎日提供できるってことをやり続けなくてはいけない。人口不足っていうのもあってなかなか限界があるという中で、今回われわれは機械化・IT化による『スマート畜産』というところを目指していましたので、全国に発信できるような産業の形を作って行ければなと考えています」
