【ケース1】歩道内の自転車 車道側or壁側どちらを走る?
歩道の走行が認められている場合、
自転車は、歩道内の「車道側」と「壁側」のどちらを走行するのが正しいのでしょうか?
コメンテーター ふかわりょう:
反射的に左側に寄ってしまいます。
コメンテーター 伊藤聡子:
車道側ですかね。いざというときは車道に出られるように。

➡歩道の中央から「車道寄り」を徐行するのが正しいとされています。
歩行者の合間を縫って走る蛇行運転などは、違反に問われると2万円以下の罰金または科料となります。
高山弁護士:
実際にこれをしっかり実行している人はどれだけいるだろうかという感じがあるのと、「原則と例外」と言われた瞬間に、人はやっぱり自分の判断で考えるし、好都合に考える場合が少なくない。だから、ルールとしての効力や実効性は「原則と例外」と言った途端にあやふやになるんですよね。
恵俊彰:
人が歩いてるとしたら壁側に行かざるを得ないときだってあるかもしれないし、車道側がちょっと危険だなと思ったら壁側に寄っちゃうかもしれないし、本当に難しい判断ですね。
八代英輝弁護士:
自転車で難しいのは、対歩行者との関係でいうと交通「強者」なんですけど、車との関係では交通「弱者」になるわけですよね。
境界の領域を行ったり来たりしなければならない。
簡単で簡易で免許がいらないというメリットがすごくある乗り物ではあるんですけども、
歩行者を守る点では、歩道では自転車はもう圧倒的に譲らなければならない位置になる。それをやはり認識することが必要だと思います。