子どもも夢中の「体験型」

続いてのおススメは、家族連れで賑わう東京理科大学の博物館『数学体験館』(東京・神楽坂)。
子どもたちも楽しめるのは、見るだけではなく実際に“触って体験ができる”から。

例えば、小さいマンホールのフタが並んだ展示。フタの形は丸だけでなく、四角や台形などもあり、手に取って穴に置いたり差し込んだりしながら<丸いマンホールのフタはなぜ落ちないのか?>を知ることができます。

他にも大きさの違うボールを使って最小公倍数、最大公約数が求められる装置など、数学の世界を楽しめる展示が100点以上。
しかも現役の学生がインストラクターとしてわかりやすく解説してくれます。

中でも一番人気の装置は…
『東京理科大学』理学部数学科4年・髙𣘺侑靖さん:
「4つの坂で球を転がすという実験。どの球が1番速く赤線にたどり着くでしょうか」

直線の坂と、曲線のカーブの深さが違う3種の坂。てっぺんから同時にテニスボールを転がして、どれが一番早くゴールするのかを試す装置です。
THE TIME,マーケティング部の山根千佳部員が選んだのは、カーブが一番が深い坂。「ウォータースライダーのような感覚がある」とのことですが、実際に転がしてみると…

山根部員:
「お??ほぼ同じくらいに見えたのですが」

結果は、中ぐらいのカーブの坂のボールがトップでゴール。実はこれ「サイクロイド曲線」という“物体が最も速く滑り落ちる曲線”を表したもので、実際に神社の屋根の勾配などに使用され雨水が速く流れ落ちるのだといいます。

『数学体験館』テクニカルディレクター・山口康之さん:
「実験をしながら世の中でどういうふうに役立っているのかがわかることで、数学に親しみを持ってもらえるのでは」
無料で気軽に楽しめる大学博物館。足を運んでみると新たな学びや興味に出会えるかもしれません。
(THE TIME,2025年6月17日放送より)