医師は「脅迫的とも言える完璧主義者」

裁判では、水島被告の母親が法廷に立ち、社会復帰後は自分が面倒を見ていくと話した。

水島被告の鑑定留置を行った医師は「犯行時は精神障害は明らかに認められなかった」と証言。

医師は、「脅迫的とも言える完璧主義者で、自分に対する自信がなく、犯行動機は『人を殺した時の心境が知りたい』ということから、翌日からの仕事が怖くてそこから逃げたいという気持ちから自分がやってみたかったことを実現することで仕事から逃げ出した」「何らかの精神障害を発症していたかもしれないが、犯行時は本人の意思である」と分析した。

検察側は、「無抵抗の被害者に対して、習得していた自衛官の戦闘技術を悪用した極めて残虐かつ卑劣な犯行」などとして、無期懲役を求刑した。

いっぽう弁護側は「犯行は自衛隊の訓練とは無関係で、犯行当時21歳と若く、更生の可能性がある」として懲役15年にとどめるよう求めていた。