「人間を踏む感覚はどうでしたか?」「よく覚えていない…」

検察官「被害者の最期を見ているのはあなただけなんですけども、被害者を踏んでいるときにどんな様子だったか、あなた覚えていませんか?」
水島被告「おそらく苦しかったんだと思います」

検察官「生きている人間を40回踏み続けたら、人間を踏む感覚はどうでしたか?」
水島被告「何らかの抵抗感はあったと思います。当時についてはよく覚えていない…」

検察官「被害者はろっ骨が何本も折れて、肝臓が損傷してますけど、その時生きながらいしてこんな風に踏まれるとどれだけ痛いだろう苦しだろうと、やる前ややっている最中は少しでも想像しましたか?」
水島被告「状況が状況だったので想像できなかったです」

検察官「同じ殺すにしてももっと苦しませずに殺すことはできたんじゃないですか?」
水島被告「まぁ、できたと思います」

検察官「それをしなかったのはどうしてですか?」
水島被告「自分がその時パニックに陥っていたからだと思います」

検察官「人を殺した時の気持ちを味わってみたいということで、今回人を殺したんですよね?どういう気持ちになることを期待していましたか?」
水島被告「いや、具体的に何を思っていたかは覚えていないですが、何かしらは思うんだろうなと思っていました。何かは生じるかと思っていたんですけど、これといったことは感じなかった」