日本全国に380万戸以上。いまや他人事ではない空き家の実態です。人口減少を背景に、都市部でも広がり続ける空き家。その内部を取材しました。
崩壊寸前の空き家に、重機のアームが突き刺さります。ことし2月、名古屋で行われた行政による「空き家」の強制撤去。

その様子を心配そうに見守る近隣住民の姿も。
(近隣住民)「(トタンが)が飛んでくるんですよ。剥がれて。いつ壊れるかという心配はありました」

危険な空き家があったのは、JR名古屋駅から西へ3キロの住宅街の一角。築65年で屋根には穴が開き、建物を支える柱は腐っていました。倒壊や環境の悪化が懸念され、市は所有者の男性に撤去を求めてきましたが応じてもらえず。
最後の手段、「行政代執行」による強制撤去に踏み切りました。

この空き家の危険性を以前から訴えてきた町内会長は。