18歳離れた弟・宏喜さん、(81)です。生後2か月のときに兄と別れたため、記憶はありません。

(松井宏喜さん)「(家族は)戦争の話はしなかった。喋りたくないんだろう、泣いてばかりだった」

10年前、役所の手続きで偶然兄の戸籍を目にしたことがきっかけで、亡き兄のことを知りたいと思うようになりました。

(松井宏喜さん)「『松井素美・フィリピンの東方沖戦死』とそれだけ。びっくりした。これを見てから初めて地図を探したり興味をもった」