新規マンション住民を中心にした防災対策とは

五十嵐元会長が期待する動きは、早速始まっています。それはマンション住民中心の、防災マニュアルの作成です。

小杉町3丁目のみならず、武蔵小杉エリア一帯のマンション14棟・7500世帯をまとめる「一般社団法人 武蔵小杉エリアマネジメント」が、各マンションの防災担当の住民などと週末に集まって話し合いを始めています。

自身も高層マンションに暮らす、一般社団法人 武蔵小杉エリアマネジメント代表理事の松尾寛さんが、今進めている新しい地域防災の取り組みについて話してくれました。

週末の話し合い

一般社団法人 武蔵小杉エリアマネジメント代表理事 松尾寛さん
「防災委員会とか、各マンションにあるわけですよ。で、今私たちがやろうとしているのはそれをまとめた一つの団体を作るというのが方針なんですよ。だからあえて言うなら『マンション防災協議体』みたいなのを作りたい。高層マンション用の、災害が起きた時のアクションプランというのをまとめようよという事を今やろうとしています。地震が起きましたといった場合にまず何をしましょうと。フロアごとに『無事ですシート』を全部ドアに貼るようにして、何も貼っていないところはじゃあ皆でドンドン叩いて何とかしなきゃいけないと、そういうアクションをしましょうと。それと同時に、本部をまず築きましょうと。あそこのフロアは誰か怪我しているみたいだけれど誰もいないよ、とかね。そういうのがきたら本部から動くようにしましょうというアクションプランを今作ろうとしています」

松尾さんが教えてくれたアクションプランは、人口の多い高層マンションエリアならではのものも多く、在宅避難をベースとした数日分の水や食料、簡易トイレ、階段を降りる時に足元を照らすランタン、それにオール電化の高層マンションも多いため充電器やバッテリーなどの備えについても盛り込みたいということでした。

町会という自主防災組織がなくなった今、こうして新しい「マンション防災協議体」が地域の防災組織に変わる役割になるべく、動き出しています。

マンション防災協議体