人口が増え続けている武蔵小杉の「課題」

今回は「高層マンションの街・武蔵小杉の地域防災のこれから」について考えます。神奈川県川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺には、20棟近い高層マンションがそびえたっています。

交通のアクセスも良いこのエリアにはここ20年で転入者が多く、特に小杉町3丁目という駅前エリアは2004年に1046世帯・1851人だった人口が、2024年には2621世帯・5508人にまで増加しています。

中原区の人口

小杉町3丁目はこれほど人が増えていますが、9割がマンション住民です。働き盛りの世代も多いために、ボランティアで小杉町3丁目町会の役員を担える人材は減少していて、さらにマンション住民の加入もほとんど無いために、ついにこの3月末で町会が解散となってしまいました。

仮に数千世帯のマンション住民が町会に入ったとしても、人が多すぎるゆえの問題もあったといいます。副会長をしていた安藤重美さんに聞きました。

安藤重美さん
「会費を回収するにもどうするかっていうのが難しくて、もしも例えば400世帯の所だとすると400もやらなきゃいけなくなっちゃう。なかなか昼仕事していて誰もいないっていう場合が多くてそこからもう既に難しいっていう」

武蔵小杉の高層マンション