広島県府中市の木造芝居小屋「翁座」で、改修の設計のため、避難に必要な時間を計る検証が行なわれました。
府中市は当初、2027年度の開場100年に合わせて「翁座」を改修する計画でしたが、市の財政悪化を踏まえ、「今年度中までの設計完了」に変更しています。6月10日は火事を想定し、2階の観客が安全に避難できるか時間を計って、検証しました。

地元の小学生が1人ずつ階段で下りる時間を計ったところ、1人当たり10秒前後で下りられました。続いて、大人の住民も加えたおよそ30人が、集団で避難する時間を計測。こちらは50秒前後かかりました。
検証の監修を務めた日本大学 森山修治 非常勤講師
「安全に収容できる2階の人数は何人なんだろうかというのを実験結果と、煙のシミュレーションで決めたい」
府中市は、2階の定員や床に使われている木材を不燃材にすることなどを検討するとしています。














