2日間の日程で沖縄を訪れている天皇皇后両陛下と愛子さま。5日は、対馬丸記念館や復元が進む首里城を視察されました。
5日朝、天皇ご一家は疎開船・対馬丸の犠牲者を弔う小桜の塔を訪問され花を供えるとともに、深く拝礼されました。
対馬丸記念館では、当時の犠牲者の写真や手記などの展示を見られたほか、生存者や遺族から話を聴かれました。
▼高良政勝さん(85)対馬丸の生存者 両親と7人の兄弟を一度に亡くす
「こんなちっちゃい記念館によくも、二代の皇族の方がおいでくださったなと。そしてまた三代目もご一緒されたのでね、非常に光栄に思いました」
午後になると、陛下は青い半袖のかりゆしウェアを、皇后さまと愛子さまは、かりゆしウェアのワンピースをお召しになって、首里城公園を訪問。沖縄国際海洋博覧会から50年を記念した展示では、アクアポリスの模型や当時の写真をご覧になりました。
▼沖縄県土木建築部 砂川勇二 部長
「『アクアポリスはなぜ半浮遊式なんですか?』という話をされて、興味を持たれていました」
▼高良倉吉 琉大名誉教授
「海洋博のことにすごく関心を持っておられて、そのことも心に深く刻まれたんだと思います」
その後、復元が進められている首里城正殿を視察され、職人に平成の復元工事との違いなどについて質問されました。
▼山本信幸 さん(総棟梁)
「平成でできなかった人材の育成というところで、若手を中心に工事をやりましたと。その成果は、彼女含めてありましたと伝えました」
▼後藤亜和 さん(若手職人)
「愛子さまが、私と目を合わせて話してこられて、すごく話しやすかったですし、安心できる方だなと思いました」
愛子さまにとっては初めての沖縄訪問となりましたが、沖縄戦の展示を熱心に御覧になるなど、戦没者と向き合い、沖縄の歴史と文化に理解を深められる2日間となりました。