皇族数の確保をめぐる与野党協議について、自民党の麻生最高顧問はきょう、養子縁組により皇統に属する男系男子を皇族にする案について折り合えない場合、取りまとめには応じられないとの認識を示しました。

皇族数の確保をめぐっては、今の国会中の意見集約を目指し、与野党が協議を続けていて、自民党の麻生最高顧問と立憲民主党の野田代表も非公式に会談を重ねて論点整理を図っています。

こうした中、麻生最高顧問はきょう、自らが率いる派閥の会合で、主要な論点の1つである養子縁組を通じて皇統に属する旧宮家の男系男子を皇族にする案について折り合えなければ取りまとめには応じられないとの認識を示しました。

派閥の会合後、事務局長の井上信治元万博大臣が記者団にあきらかにしました。

井上氏によりますと、麻生氏は「多くの党が支持している養子縁組案を棚上げし、取りまとめがおこなわれることは不自然であり、まかりならない」と述べたということです。

与党関係者によりますと、協議では主要な論点をめぐる与野党の主張の溝が埋まっていないため、会期中の合意は見送られる公算が大きいということです。