◇《後継者不在の民宿を譲り受け、こだわりの温泉宿に…》

 きっかけは、後継者がおらず、廃業予定だった民宿との出会いです。民宿の女将に直談判をして、譲り受けました。

2人が宿のルームツアーを買って出てくれました。宿の随所に、こだわりが詰まっています。1つはお風呂。カラフルな石のタイルに、遊び心もつまっています。

『たらこ湯』山下純奈さん
「私の両親とか、彼女の両親とか、えりも時代にお世話になった人や、みんなで貼って作ったお風呂なんですよ。」

『たらこ湯』吉原和香奈さん
「すごい大変だったよね」

部屋数は全部6つ。入口の看板もオーダーメイドです。"たらこ"をモチーフにしたやわらかいデザインです。

ごみ箱のフタ、壁の高い位置に吊り下げた備品は、ペットが悪戯できないようにとの、2人のこだわりです。なぜ、ペットOKにこだわったか。

それは、2人とも犬を飼っていて、これまで泊まる場所に困った経験がありました。キャンプ・車中泊…"もっと手軽に、安く、ペットと泊まれるお宿を―"。それが『たらこ湯』です。