“年金改革”法案で受給額はどうなる?

日比キャスター:
世界と比べると、そもそもの年金制度の違いはありますが、このような現状評価があることになります。

では改めて、年金制度について見ていきます。

日本の年金制度は、いわゆる「2階建て」とも言われますが、まず20~60歳までの全ての人が加入するのが「国民年金」です。そして2階部分に当たるのが「厚生年金」で、会社員や公務員などが加入します。

そしてプラスアルファで、いわゆる3階とも言われるのが、公的年金に上乗せして給付される「企業年金」などになります。「iDeCo」などが含まれます。

2025年度の国民年金の受給額は月約6.9万円(満額)、2023年度の厚生年金の平均受給額は月約15.1万円になります。

「老後2000万円問題」とも言われますが、やはり現実は厳しいものがありますね。

マネーコンサルタント 頼藤さん:
そもそも年金は、年金額だけで暮らせるような仕組みにはなっていません。これは海外も同様で、年金だけでは暮らせないというのが実態としてあります。

年金は一生涯もらうことができるので、年金に加えて、貯蓄や資産形成をしながら老後の生活を送るというのが基本的なスタンスとしてできている制度です。

日比キャスター:
現状「iDeCo」などの加入率が約5割となっていますが、この点はどのようにご覧になりますか。

マネーコンサルタント 頼藤さん:
ここはもう少し増やしていきたいですね。海外は約9割の人が入っています。

「iDeCo」は20~60歳の全国民が入れるので、加入して公的年金の上乗せとして準備していくことが必要になるかと思います。