「木橋の方がよかった」の意見も…地震後は鉄筋コンクリートに

 地震の後、城崎の街並みは一変しました。温泉街でボランティアガイドを務める松井敬代さんは、当時の復興を物語る痕跡が今も残っていると話します。

 (松井敬代さん)「こちらが城崎の外湯で1番大きな『一の湯』です。(地震の前は)木造でしたが、地震で壊れて焼けてしまい、鉄筋コンクリートで再建しています」

 洞窟風呂で知られる一の湯のほか、駅や役場などの公共施設を鉄筋コンクリートで再建しました。さらに主要な道の幅を広げるなどして、火が燃え広がりにくい街に復興したのです。

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 (松井敬代さん)「この橋は木橋だったんですが、地震後に鉄筋コンクリートの橋につけ替えられました。鉄筋コンクリートは冷たい感じするので、木橋の方がよかったという意見もあったようですが、燃えないことや避難できることもあって、鉄筋コンクリートにしたようです」

 城崎のシンボルになっている川沿いの柳の木も、地震後の街づくりのなかで植えられました。コンクリートが増えた街の景観を補うためですが、柳を選んだのも、火災を意識したからだといいます。

 (松井敬代さん)「柳の木は燃えにくいという特徴があるようなので、その理由もあったかなと思います。今となれば景観になっていますね」