「例外的な人事だが 発信力に期待」

小泉氏の就任について武田氏は、「江藤前大臣に知識や経験は劣るが、農林部会長の経験があり、発信力がある」とみてこう話します。
「小泉さんは神奈川県横須賀市の選挙区で、あまり都会の人が農林水産大臣になる例はない。どちらかというと農業地域の人がなることが多く例外的な人事。」「でも小泉さんの発言は注目されるので、江藤さんの発信力がもどかしかったというのが石破総理にもあり、その発信力に期待している点もあるだろう」(ジャーナリスト武田一顕氏)
「火中の栗をプリンスに?」ざわついた過去

元衆議院議員の豊田真由子氏は、「2015年に小泉さんが農林部会長になった時、わたしも国会にいたが、みんなびっくりした」と振り返りました。
「この時は農協改革、農政改革をやらなきゃというときで、火中の栗をプリンスに?」と周囲がざわついた当時の状況を説明、農林部会長は若手の登竜門と言われる中で、小泉氏が苦労した様子や、役所と農林族議員の間に立って調整するなど、一定の評価を得ていたことから、この局面で小泉農林水産大臣になったのだろうとの見方を示しました。
農林部会長を務めた当時、小泉氏は、農業資材の値段が高いとして、JAの縮小を目指しましたが猛反発にあっています。豊田氏は、小泉氏は選挙に強く、人気もあることから、業界団体が反対するような政策も、彼なら実現できるのではないか、という期待も今回の就任の背景にあるだろうとみています。