江藤拓農林水産大臣は、米の価格高騰についての発言を受けて辞任し、後任として小泉進次郎衆院議員が起用されることになりました。「もうとにかくコメだ」と語る小泉氏に、コメ価格対策という喫緊の課題が託されることになります。

「滑り大臣」発言もスベり、大臣のイスからも

事の発端は、江藤拓農水大臣の「私も米は買ったことありません。支援者がたくさんくださるので、まさに売るほどあります」との発言でした。国民が米の高値に苦しむ中、不適切だとして批判の声が相次ぎました。

石破総理は当初、江藤大臣に発言を撤回させた上で更迭しない考えを示していましたが、江藤大臣の釈明が状況を悪化させました。「ちょっとウケ狙って、強めに言いました」との釈明に対し、野党からは「どこがウケると思ったんですか?」と追及されて、「確かにウケる話じゃないですよね。全く、ピント外れだったと思います」と答える始末。一転、事実上の更迭となりました。

ジャーナリストの武田一顕氏は「江藤さんは発言も滑って、農水大臣の座からも滑り落ちた『滑り大臣』になった」と指摘します。「みんなが米高騰で苦労しているところ、最後にパッと火に油を注いだ発言だった」と分析しました。