6月に沖縄初訪問 両陛下から受け継ぐ思い

山形キャスター:
今後の愛子さまの予定は、6月に初めて沖縄を訪問されます。天皇皇后両陛下に同行する形で、戦後80年の慰霊が目的となっています。愛子さまは沖縄訪問について、どういった思いで臨まれるのでしょうか?

TBS報道局 社会部 米田祐輔記者:
今回、ご一家で沖縄に訪問されるのですが、両陛下と愛子さまの強いお気持ちから、今回お三方で行かれるようになったと伺っています。

天皇陛下はこれまでの会見でも、何度もお話されているのですが、「自分たちは戦後生まれであり、戦争は体験していないけれども、戦争の悲惨さを次の世代に受け継いでいくことが大切だ」と述べられています。

そして、愛子さまご自身も、両陛下の思いを受け継いで、「自分たちの世代がその思いを受け継いでいく」と思われて、今回行くのではないかなと感じています。

井上貴博キャスター:
能登の被災地ご訪問もそうですが、今ちょうど二次避難している人が故郷に戻るのか、はたまた、別の場所に移るのかという難しい決断を迫られているタイミングです。

そのタイミングで、愛子さまがご訪問されることで、すごく力をいただけた人も多いでしょうし、高齢者施設の訪問もありましたが、同じ学生の会合にも自ら参加されたといった、細かいお心遣いが随所に散りばめられているなと感じます。

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
枝だけを見ず、しっかり森を見て、大きな課題はこんなに大変なことで、それぞれのステークホルダーの声を聞くということを感じる方ですよね。

(「世界災害救急医学会」の開会式への出席された際の)心のケアの話もそうですが「不可欠です」と主観で出したら、もしかしたらおっしゃらないはずなのですが、これにはきちんとした科学的根拠があることを、しっかりとご存知でいらっしゃるからこそ、はっきりとした発言なのだと思います。

おそらく「それなぜですか?」と聞かれたら、エビデンスをしっかり、わざわざご提示はされないかもしれませんが、できるだけの論拠を必ず持っていらっしゃる。だからこそ発言されているのだと感じます。

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<プロフィール>
米田祐輔 
TBS報道局 社会部 宮内庁キャップ
2023年から皇室の公務に同行

田中ウルヴェ 京
スポーツ心理学者(博士) 五輪メダリスト慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰